第 1章  巫女 

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魁 「ああ、前の様にぶっ倒れられても こっちが迷惑だからよ、連れて来たぜ」 弥 「無駄な足掻きだぜ・・・俺達は人の負の力を取り込まねば、消えゆく運命だ。 解かってるくせに、てめえぇのその (うじうじ)で どうにかなるわきゃねぇだろ」 二人に背を向けた弥々斬が心の中で呟く。 ゛うじうじしたいのは てめぇだけじゃねぇ・・・俺も同じだ・・・" 無月が大きなため息を一つつく。 ほぼ 同時に弥々斬と魁童の視線が 丘の遥か彼方に向けられる。 魁 「やつら 待ちきれずにおっ始めたみてぇだな・・・ 竜尊は?」 徐に歩みを速めた弥々斬に、示し合わせたように魁童も走り出し、体の 自由を取り戻した無月も後に続く。
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