第2章

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「愛、なんかあった??」 やっぱり一番最初に気付いてくれるのは舞乙なんだ。 嬉しいような寂しいような 「なんでもないよ」 「・・・ほんとの事、言おうね」 弁当の卵焼きをパクッと食べて、無表情で呟いた。 「・・・あのね、」 私は、昨日あった事を全て話した。 何故か裏表のある事はどうしても言えなかった。 「はぁ・・・あの智くんがね」 「ファーストキスだったのに・・・」 涙が出そうになり、机に顔を乗せた。 「智くんってそんな事する性格じゃないのに。皆にちょー優しいし、特に女の子には」 そりゃそうでしょ。 裏なんて出してたら・・・ あぁー、あの俺様系ならもっと寄ってきそうだけど。 「もうあんなやつ知らない。一生会わないって言ったもん」 弁当箱をなおして窓の外をみた。 *
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