2人が本棚に入れています
本棚に追加
「愛、なんかあった??」
やっぱり一番最初に気付いてくれるのは舞乙なんだ。
嬉しいような寂しいような
「なんでもないよ」
「・・・ほんとの事、言おうね」
弁当の卵焼きをパクッと食べて、無表情で呟いた。
「・・・あのね、」
私は、昨日あった事を全て話した。
何故か裏表のある事はどうしても言えなかった。
「はぁ・・・あの智くんがね」
「ファーストキスだったのに・・・」
涙が出そうになり、机に顔を乗せた。
「智くんってそんな事する性格じゃないのに。皆にちょー優しいし、特に女の子には」
そりゃそうでしょ。
裏なんて出してたら・・・
あぁー、あの俺様系ならもっと寄ってきそうだけど。
「もうあんなやつ知らない。一生会わないって言ったもん」
弁当箱をなおして窓の外をみた。
*
最初のコメントを投稿しよう!