第1章

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「そろそろ帰ろうかな」 私は教室にある時計が6時前を示しているのを見て鞄を肩にかけた。 「今日も格好よかったな」 将磨先輩のユニフォーム姿を思いだしながら帰るのも私の日課。 ・・・ストーカーじゃないからね?? ドンッ 「いたッ・・・すみませ」 「いったーい、肩折ちゃったー」 わざとらしい痛がり方ををしている人の周りに男の人が3人。 これってよくテレビで見るナンパの前振りかな?? 「あぁーあぁー痛そうに。どうする??」 「この子北高の制服着てるぜ」 「北高にこんな可愛い子いるんだー」 うわー、べたべた気持ち悪い。 25歳位の男の人達が腕を触ってくる。 てかぶつかった人、肩元気じゃん。 「ねぇねぇカラオケ行かない??」 「あの、友達と待ち合わせしてるので・・・」 「女の子??じゃあその子らも呼んで皆でカラオケいこーぜ」 あぁ、だんだんとややこしくなる。 帰りたいよー。 *
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