第1章

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「あぁー!!北高の子だぁー!!」 「うるせぇーよ、庄吾」 彼の友達であろう庄吾くんは私に指をさして驚いている。 「はるの彼女って北高だよね??」 あ、あの・・・ そちらでこそこそ話されても私、どうすればいいんでしょうか?? 「ねぇ、舞乙ちゃんって知ってる??」 庄吾くんとやらが私に話しかける。 舞乙??そりゃ知ってるに決まってる。 私の大親友だもの。 「知ってますけど・・・」 「まじかぁー!!俺等の友達に舞乙ちゃんの彼氏いるんだー」 えぇー!! 舞乙の彼氏って南高だったんだ。 「君名前何て言うの??」 彼があの優しい眼差しでみつめてくる。 「杉山愛です・・・」 「君が愛ちゃんか。よく舞乙ちゃんから聞いてるよ」 舞乙・・・ 私の事ぺちゃくちゃしゃべんないでよ・・・ 「俺、谷川智章って言うから。よろしくなッ」 握手を求める智章くんの手を躊躇する様に握る。 智章くんがにこッと笑うのをぼーっと見つめていた。 *
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