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「あぁー!!北高の子だぁー!!」
「うるせぇーよ、庄吾」
彼の友達であろう庄吾くんは私に指をさして驚いている。
「はるの彼女って北高だよね??」
あ、あの・・・
そちらでこそこそ話されても私、どうすればいいんでしょうか??
「ねぇ、舞乙ちゃんって知ってる??」
庄吾くんとやらが私に話しかける。
舞乙??そりゃ知ってるに決まってる。
私の大親友だもの。
「知ってますけど・・・」
「まじかぁー!!俺等の友達に舞乙ちゃんの彼氏いるんだー」
えぇー!!
舞乙の彼氏って南高だったんだ。
「君名前何て言うの??」
彼があの優しい眼差しでみつめてくる。
「杉山愛です・・・」
「君が愛ちゃんか。よく舞乙ちゃんから聞いてるよ」
舞乙・・・
私の事ぺちゃくちゃしゃべんないでよ・・・
「俺、谷川智章って言うから。よろしくなッ」
握手を求める智章くんの手を躊躇する様に握る。
智章くんがにこッと笑うのをぼーっと見つめていた。
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