第1章

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智章くんは、何かある気がする。 オーラが皆と違う気がする。 その顔は貴方の裏の顔だよね?? 「あの・・・帰ってもいいですか??」 この場には居づらい。 何故か智章くんの顔が怖く見える。 「俺送る」 ・・・。 どうしてかな。 私は、貴方と居づらいから帰ろうとしてるのに、貴方が居たら意味ないでしょ?? そんな事言えないし。 「じゃあ俺等先に帰るわー!!愛ちゃんばいばいッ」 あぁー!! 私の気持ちに察してくれるはずもなく、庄吾くん達は夕暮れの中に消えてしまった。 「・・・」 「・・・」 私、沈黙嫌いかも。 「なぁ・・・」 「あ・・・はい??」 「気付いてるんでしょ??俺が裏表あること」 あー、それを話す為に送ってくれるのか。 「俺さ、正直言って女嫌いなんだよね。」 「はぁ・・・」 「俺の顔ばっかり見て、中身何も見てくれない。」 女の子なんて殆どそういうこばっかりじゃん。 「今日とか得にべたべたされて、ほんッとキモい。」 いや、それは言い過ぎでしょ。 「じゃあ何で私と帰るの??」 「んー、八つ当たり??」 はッ?? いやいや、意味が分からない。 「俺もさ、相手の顔がよければ何でもできるんだよね。・・・・こんな事も。」 私の顎をくいッとあげると素早く唇を合わせてきた。 「・・・・え」 今、何が起きたの?? よく分からない。 自分の唇を触り今あった事を思い出す。 「もしかしてファーストキス、とか??」 「最悪・・・」 私は相手の頬をおもいっきり叩いた。 こんな奴、こんな奴、 「大っ嫌い!!!」 涙を堪えながら、おもいっきり睨んだ *
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