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智章くんは、何かある気がする。
オーラが皆と違う気がする。
その顔は貴方の裏の顔だよね??
「あの・・・帰ってもいいですか??」
この場には居づらい。
何故か智章くんの顔が怖く見える。
「俺送る」
・・・。
どうしてかな。
私は、貴方と居づらいから帰ろうとしてるのに、貴方が居たら意味ないでしょ??
そんな事言えないし。
「じゃあ俺等先に帰るわー!!愛ちゃんばいばいッ」
あぁー!!
私の気持ちに察してくれるはずもなく、庄吾くん達は夕暮れの中に消えてしまった。
「・・・」
「・・・」
私、沈黙嫌いかも。
「なぁ・・・」
「あ・・・はい??」
「気付いてるんでしょ??俺が裏表あること」
あー、それを話す為に送ってくれるのか。
「俺さ、正直言って女嫌いなんだよね。」
「はぁ・・・」
「俺の顔ばっかり見て、中身何も見てくれない。」
女の子なんて殆どそういうこばっかりじゃん。
「今日とか得にべたべたされて、ほんッとキモい。」
いや、それは言い過ぎでしょ。
「じゃあ何で私と帰るの??」
「んー、八つ当たり??」
はッ??
いやいや、意味が分からない。
「俺もさ、相手の顔がよければ何でもできるんだよね。・・・・こんな事も。」
私の顎をくいッとあげると素早く唇を合わせてきた。
「・・・・え」
今、何が起きたの??
よく分からない。
自分の唇を触り今あった事を思い出す。
「もしかしてファーストキス、とか??」
「最悪・・・」
私は相手の頬をおもいっきり叩いた。
こんな奴、こんな奴、
「大っ嫌い!!!」
涙を堪えながら、おもいっきり睨んだ
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