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結局あの後ソーマは、もう夜だからやおちゃんを家まで送るという名目で、例の手料理を回避したのであった。
自宅に帰ってきたソーマがパティオに話し掛ける。
「パテさん、パテさんってば!」
「んー……段ボールがあったら入りたいよ、ネットバンキングは信用ならないからね……ぷごぷご」
「駄目だ、起きない。……そして意味わからん」
仕方なく起きないパティオは一泊させることにして、ソーマは食卓の上に並んだ料理を眺めた。
ぐうぅぅぅ
静かな空間におなかの鳴る音が鮮明に響き渡る。
「ふむ、見た目は国籍不明だけど……不味そうではないんじゃよなぁ……」
時刻は既に午前0時を回り、町の住民も寝静まった時間。
ドサリッ
成人男性1人分くらいの重さの物体が倒れる音がソーマの家の中から静かに聞こえ、夜の常闇の一部となり消えていった。

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