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「桜井!まだ髪の毛戻してないのか!」
朝のたびに先生が叫んでる。
うーん、血圧上がって
バタンキューになっちゃうよ、先生。
俺は桜井舜、高校一年生
好きなことはバスケ、
部活は入ってません!
えと、特徴は……あ、金髪です!
高校デビューってことで
兄貴に勧められました
でも実は、校則でダメだったらしくて
先生が毎朝叫んでるわけ。
でもね、染めるのだって
そこそこにお金かかったんだから
戻すのもなんだか名残惜しいというか…
というわけで
今のところ1ヶ月金髪。
「舜、また鬼ごっこ?」
「鬼ごっこはしてないよ、あっちが
叫んでるだけだもん」
俺は決して逃げてなんかないよ。
ただ、戻しませんからって
返事してるだけだもん。
教室に戻ってきて、
自分の席に座る。
隣には幼なじみの成太の席。
成太はすごくいい奴で
信頼が厚くて、めっちゃ優しい。
大好きな親友。
「成太クン、舜チャン、おはよぉ」
そんな成太の隣に座ったのは
成太のカノジョさん。
秦さんはクラス違うけど
よく俺らのクラスに来る。
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