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確か…凛たちはこっちのほうに…
僕が凛を探して街を走っていると、凛と芹沢さんの後ろ姿があった。
…いた…
「りっ…」
凛、と声をかけようかと思ったが2人はなにやら楽しげに話している。
…
もう少し様子をみるか…
僕は気配を消し、凛と芹沢さんに見つからない程度に近づく。
一体どこに行くんだろう…
僕は2人の後をつける。
凛のやつ…昔から怪しいやつとか変な男について行くなってあれほど言ったのにっ…
あれ…?
これ…僕が怪しいやつになってない?
いやいやっ!!これは尾行だ。
僕は凛の事が心配で後をつけてるだけだから全然大丈夫だ、うんっ!!
そうこう考えている間に2人は甘味屋に座っていた。
かっ…甘味屋だと…?
男と…
2人っきりで…?
僕以外の男と…
いやいやっ!!
芹沢さんは凛とは歳が離れすぎている。
大方暇つぶしとかそんなものだろう。
…でもどちらかに気があるとしたら…
いや、ないない!!!
それは絶対にないっ!!!!
僕は自然と2人の会話が聞こえる所まで近づいていた。
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