203人が本棚に入れています
本棚に追加
僕と海兎の家はそんなに遠くなかった
僕は毎日光坩を監視し、海兎に細かく報告した
もちろん、学校を辞めてねっ
海兎が光坩に暴力をし始めた時は複雑だったなぁ
『光坩、学校でかなり人気者みたい』
報告すると海兎は
『…そうか』
短く答えた
僕には、海兎が嫉妬してるってすぐに気づいた
同時に、光坩をどれ位愛してるのかも…
僕はむしゃくしゃして、こっそり家に忍び込んだ
そして光坩の引き出しから告白の書かれた手紙を取り出し、机の上に置いた
海兎が光坩を嫌うんじゃないかって思ってした事だったけど…
逆効果だった
海兎は感情を露にし、行き過ぎた愛情を光坩にぶつけるようになったんだ
光坩は海兎からの愛情を嬉しく思ってないらしい
愛情をただの苦痛としか感じてないんだ
海兎から愛されるだけでも死んでも良いくらい光栄なのにねぇ
.
最初のコメントを投稿しよう!