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~光坩side~
遊園地の日から2日経った
今俺と海兎はどこだか分からないけど公園に居る
家には帰らず、毎日どこかに行っては遊んでまたホテルに戻る
そんな繰り返しをしていた
俺は何度か帰らせて、って言おうと思ったけど
そのたびに海兎の表情が気になってやめた
いまにも消えてしまいそうな、儚い感じがして…
海兎「そろそろいこうか」
ベンチに座ること一時間
海兎が切り出し、車に乗り込んだ
車の窓から眺める景色は、沈み始めた太陽で赤く染まっていた
光坩「…ここは?」
しばらく車に乗り、着いたのは店の前だった
バーかな?
海兎に続き店内に入ると
「あっれ?海兎じゃん!」
「ぅおまぢだ!久し振りじゃねーか」
海兎「よぉ、久し振り」
がたいの良い男の人と、ヘアバンドを付けた元気の良さそうな男の人が話しかけてきた
それに珍しく笑顔で返事をする海兎…
「ん?その子…分かった光坩君だっ?」
「えぇ!じゃあこのガキが例の…」
海兎「当たり。けど猛、ガキなんて次言ったら…」
猛「わっわりぃ!ぜひ光坩さんて呼ばせていただきます!」
がたいの良い方はタケルって言うらしい
「俺は賢-サトシ-。よろしくな」
ヘアバンを付けた男の人…賢さんが頭を撫でてくる
光坩「ガキ扱いはやめてくださいよ」
賢「んーだってお前可愛いから、つい」
もう高2の立派な男なんだけど…
猛「やめろって言っときながら、ふりはらわねぇって…結局嬉しいんじゃねーか」
ガシッ
あれ、海兎が猛の筋肉を引き裂こうとしてる(笑)
猛のうるさい雄叫びは放っておいて…
光坩「何で俺のこと知ってるの」
賢「えっ、まぁ…海兎から話は聞いてたからな」
そういえば
光坩「海兎の友達?」
賢「そ、親友」
そうなんだ…
てか俺初めて海兎の知り合いに会った
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