7つの想い

2/22
前へ
/152ページ
次へ
~光坩side~ 遊園地の日から2日経った 今俺と海兎はどこだか分からないけど公園に居る 家には帰らず、毎日どこかに行っては遊んでまたホテルに戻る そんな繰り返しをしていた 俺は何度か帰らせて、って言おうと思ったけど そのたびに海兎の表情が気になってやめた いまにも消えてしまいそうな、儚い感じがして… 海兎「そろそろいこうか」 ベンチに座ること一時間 海兎が切り出し、車に乗り込んだ 車の窓から眺める景色は、沈み始めた太陽で赤く染まっていた 光坩「…ここは?」 しばらく車に乗り、着いたのは店の前だった バーかな? 海兎に続き店内に入ると 「あっれ?海兎じゃん!」 「ぅおまぢだ!久し振りじゃねーか」 海兎「よぉ、久し振り」 がたいの良い男の人と、ヘアバンドを付けた元気の良さそうな男の人が話しかけてきた それに珍しく笑顔で返事をする海兎… 「ん?その子…分かった光坩君だっ?」 「えぇ!じゃあこのガキが例の…」 海兎「当たり。けど猛、ガキなんて次言ったら…」 猛「わっわりぃ!ぜひ光坩さんて呼ばせていただきます!」 がたいの良い方はタケルって言うらしい 「俺は賢-サトシ-。よろしくな」 ヘアバンを付けた男の人…賢さんが頭を撫でてくる 光坩「ガキ扱いはやめてくださいよ」 賢「んーだってお前可愛いから、つい」 もう高2の立派な男なんだけど… 猛「やめろって言っときながら、ふりはらわねぇって…結局嬉しいんじゃねーか」 ガシッ あれ、海兎が猛の筋肉を引き裂こうとしてる(笑) 猛のうるさい雄叫びは放っておいて… 光坩「何で俺のこと知ってるの」 賢「えっ、まぁ…海兎から話は聞いてたからな」 そういえば 光坩「海兎の友達?」 賢「そ、親友」 そうなんだ… てか俺初めて海兎の知り合いに会った
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加