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光坩「俺、海兎が居なくなっちゃうんじゃないかって…」
海兎「どうして?」
光坩「母さんも、俺を捨てる前に色んな所に連れて行ってくれて…」
あの時の事が頭によぎる
色んな所に連れて行ってもらった後は、公園に連れて行かれて
言われた通り待ってても、母さんは戻ってこなくて
俺は不安になって母さんを探し回ったけど…どこにも居なくて
結局、墓地に辿り着いてそこで海兎と会った
光坩「俺海兎に何もしてあげられてないし
だから…海兎は俺が嫌いで、捨てようとしてて…」
海兎「光坩」
光坩「嫌いならいっそのこと俺を拒絶してくれれば良いのに…いくらでも殴って良いから…」
変に優しくされたら、捨てられた時に苦しくなるから
言おうとしてハッとした
結局俺は自分の事しか考えてないじゃないか
俺は一度海兎の気持ちも考えないで家をでたくせに
なおに裏切られたと思って、海兎にも捨てられたらどうしようって不安になって
あの時俺はなおを理由に逃げたんだ
今までそれを記憶の奥にしまいこんで
最悪だ俺…
海兎「光坩、愛してる。だから光坩の事捨てるわけないでしょ」
海兎が俺を胸に抱き寄せる
俺は海兎のシャツを掴んだ
海兎「愛してる」
光坩「俺も好き…だけど」
海兎「恋愛感情じゃない、でしょ」
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