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~海兎side~
海兎「恋愛感情じゃない…でしょ?」
光坩「……うん」
どんなに愛しても、光坩は俺を好きになってくれないんだ
あくまで育ててくれた親代わりくらいで
母親に捨てられた事がトラウマになってて
だからまた“親”が居なくなるのが怖いだけなんだね
まぁ諦めるつもりはないし、誰かに渡すつもりもない
俺はそれでも良い、なんて言えるほどできた人でもないから
そこで俺はある考えが浮かんだ
海兎「俺、光坩が俺だけを愛してくれるなら側にいるよ」
光坩「え…でも」
海兎「もしそれが嫌なら、俺は光坩を“捨てる”」
知ってる
卑怯な手だってことも
光坩が今なお君の事が好きって気づきはじめてるのも
だからこそ、こんな卑怯な手を使ってでも光坩を俺の物にする
光坩「っ………分かった。だから、捨てないでっ」
海兎「良い子」
頬に手を添え、そっとキスをおとす
海兎「愛してるよ、光坩」
もう二度と離さないから
…例え光坩が傷つくとしても
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