7つの想い

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目が覚めると俺はベッドで寝ていた 何日ぶりだろ? っていうかさっきの夢… ぼんやりしたまま寝る前の記憶を思い出そうとしていると 光坩「おきた?」 ドアップで天使の…光坩の顔が映る 伊武「光坩…」 光坩「なに?」 伊武「何で、なんで帰って来なかった?」 …… 光坩はしばらく黙り込んでしまった 俺も答えてくれるまで黙る事にした すると光坩はベッドの端に座りながら寝転び、頭を俺の腹の上に置いた 光坩「伊武の目、カラコンじゃないんだね」 伊武「あぁ、これ裸眼だ」 光坩「キレイだね、凄く」 話しを反らされたな けど俺は言わない事にした 本当のこと聞いたらダメな気がして だから変わりに 伊武「もう俺の側から離れないでくれ」 そう言い、頭を撫でた 光坩「……」 返事はなかった あぁ 光坩は、もう俺を頼ってくれなくなったのかぁ 伊武「俺に出来る事、ないの?」 光坩「……ごめん」 俺を信用して、喧嘩の時に背中を預けてくれた光坩 もう、あの時みたいに信じて頼ってくれる事はないのか… 俺は…そんなに頼れないのか?光坩 伊武「……っ」 溢れ出す涙を腕で隠す 完全にバレてるだろーげど 腹の上のぬくもりと重みが消える 光坩は、俺の傍から居なくなってしまった .       
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