7つの想い

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海兎「ふーん。けど、光坩が好きっていう意味が分かってなかったとしたら?」 海兎の問に僕は眉間に皺をよせた   海兎「ただトラウマが原因で…同じことを僕にも言っていたとしたら?」 何を言いたいんだ そう突っかかろうとしたけどやめた 海兎の言った意味が少し分かってしまったから 光坩は他の奴にも同じことを? 海兎だけでなく伊武にも言ったかもしれない? トラウマってなに? 海兎「無知な君のために教えてあげる」 海兎はこちらに背を向けて窓の外を眺めながら話しだした 光坩は昔母親に嘘をつかれ捨てられた その事がショックで、光坩は人に裏切られること 独りになることを極度に恐れていた 皆自分を捨てるんじゃないかって そんな時、信頼出来てずっと一緒に居たいとまで思える仲間と出会えた けどその1人は、あっさり光坩を裏切って独りにしたらしい そこで光坩のトラウマは更に深くなった 海兎「合ってるよね?」 振り返って真顔で尋ねる海兎 灰「あってるよ」 さっきの問いは、ここにいる三人に問い掛けたものらしい 灰の返事を聴くと僕の方をみてくる 僕は肯定も否定もせず黙り込んだ 海兎「光坩、そうでしょ?」 問われた光坩は僕から離れ、距離をとった 僕はどれくらい大きな傷を光坩に刻んでしまったんだろう? 光坩「怖かった…またいつ独りなるかわからなくて」 泣いてる…光坩が 僕のせいで ギュッ 僕は再度光坩を抱き寄せた 今度は、離さないと心に決めて .
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