7つの想い

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~光坩side~ なおにも知られちゃった めんどくさいって思われたかな? それとも、また俺から離れていっちゃうのかな? やっと恋愛感情を理解したのに なおが好きだって分かったのに… なおに好きって言ったときは、まだ意味を理解してなかった だからもう一回好きって伝えたい けど、そしたら海兎を裏切る事になる 海兎は俺に自分だけを愛して欲しいと言った これまでの恩を返す方法もそれしかない それを俺が拒んだら、海兎は俺を捨てていなくなってしまう 抱き締められた温もりにもどかしくて涙が出る 独りはもう嫌だ… 捨てられて傷つくのが、とてつもなく怖い なおから離れた俺を、なおは再び抱き締めてくれた 嬉しかった…けど 光坩「なお…」 なお「なに?」 海兎「光坩、最後の時間をあげる。話を済ましておきな」 海兎が灰を伴って部屋を出て行った 最後… その言葉に胸が締め上げられる 光坩「俺、海兎に尽くすことにした…」 そう決意した理由を話すと、なおは俺の顎を持ち上げ目を合わす なお「光坩は、僕の事嫌いだったの?」 穏やかな問に俺はあわてて答える 光坩「好き、大好き。だけど…あっ」 先走ってしまった言葉を止めた 好きって言っちゃった そのせいでどんどん気持ちが溢れてくる 光坩「好き…なおのこと大好き。好きすぎて…怖いよ」 .
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