203人が本棚に入れています
本棚に追加
/152ページ
なお「怖い事なんかない。それなら僕と一緒に居ればいい」
涙を拭ってくれながらなおが言ってくれた
光坩「でも、海兎がいるから…ごめんね。大好きだったよ」
大好き…
もうこれは過去にしなくちゃいけない
だから、大好きだった…
脱ぎ捨てられた服を着直してる間、なおは動かなかった
けど俺が部屋を出て行こうとすると…
ガシ
腕を掴かまれなおが迫ってくる
なお「行かないで…っ」
光坩「海兎が待ってるから…」
なお「分かってる…けど、好きなんだ…光坩を失いたくないんだよっ」
グイッ
光坩「ぃっ…」
肩を掴まれベッドに押し倒された
凄い力で押し付けられながら、唇を重ねてくる
荒々しくて、苦しくて涙が流れた
光坩「んっ…やだ、怖いっ…んぅ!」
体に舌を這わせてくるなおを止める術もなく、俺はもがいていた
海兎「光坩から離れろ」
静かに、けどよく通る声が響く
海兎がドアを開いて立っていた
なお「やだね。お前には死んでも渡さない」
冷たい目で俺はゾッとした
なおのこんな顔、初めてみた
海兎「なら殺してやるよ」
どこから出したのか、海兎はナイフを取り出した
最初のコメントを投稿しよう!