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~灰利side~
“光坩の事は僕が忘れさせてあげる”
言っちゃった…
今更ひきようもないけど
僕は海兎の反応をまった
海兎「……光坩は、その子の事が好き?」
光坩「うん、大好き…」
海兎は天井を見上げ、深いため息をついた
海兎「ハァ…雨宮那和。光坩を裏切ったら、殺しに行くから」
無表情になおを見据える
なおは、眉根を寄せ、頷いた
光坩「海兎…」
海兎「光坩、幸せになれ。それが俺への恩返し、分かったか?」
光坩「…!うん」
海兎はどんな心境でこんな事を言ったんだろ?
最後に光坩が答えると、悲しそうに海兎は笑った
いつでも海兎は、光坩には笑顔を見せる
けどいつもは優しい笑顔った
なのに今のは…
こんな笑顔、見てる方が悲しくなってくる
海兎が部屋を出るのを追って、僕もその場を後にした
もう、この2人には会うことがないかもしれない
なんだか、少し胸が痛くなった
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