7つの想い

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灰「海兎!」 車に乗り込む海兎を呼び止める 海兎「…乗れば?」 僕は嬉しくてすぐに乗り込んだ 助手席に座ると海兎はすぐに車を出した 煙草を吸いながら運転する海兎は無表情で 何を想っているのか、僕には分からない もう一生笑わなくなるんじゃないか 不安がよぎり、即その考えを打ち消した 沈黙の中進んで約15分 とあるホテルに着いた 海兎「……」 何も喋らない海兎に続き、部屋まで辿り着いた 明かりも付けず海兎は窓を開け、窓枠に座り込んだ 外には海が見える それが月の光を反射し、キラキラと輝いていた きれいだなぁ… きっと海兎はこの景色を僕より光坩と見たかったんだろうなぁ …僕じゃ、変わりになれないのかな? 灰「僕じゃダメ?」 海兎の前に座って顔を見る 海兎は視線すら向けてくれない それがすごく…辛い 灰「海兎が光坩を好きだったように、僕も海兎が大好きなんだよ」 海兎「……」 灰「僕を愛してよ…海兎」 僕は絶対に海兎を裏切らないし 誰よりも愛してる 海兎のためなら何でもする 僕がこれだけ想っても、光坩には適わないのかな?
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