203人が本棚に入れています
本棚に追加
海兎「……」
それでも海兎は僕を見てくれなかった…
僕は今まで海兎の為に尽くしてきたのに
それすらも無意味だったの?
どんなに想っても、海兎は僕を見てくれる事すらしてくれなかった
無関心なんだ
どこかで聞いた
"愛の反対は無関心"
僕は愛される人にはなれない…?
それなら、僕は……僕なんか大嫌いだ
灰「愛してくれないなら、殺してよ…」
海兎の胸ぐらを掴んで引っ張る
柵に自分の背中を預け、海兎が押せば落ちる体勢に変えた
海兎「っ」
やっと、見てくれた
けど、僕に対して無関心なのは変わらない
それなら、いっそ海兎の手で終わらせてもらった方が安らかに眠れる気がする
これが、海兎を見る最後になるのかな?
僕は海兎の手を掴み、自分の胸にあてた
灰「僕は自殺って事で良いから…お願い、海兎の手でこの想いを終わらせて?」
上手く笑えたかな?
最後に海兎の顔を見ていたかったけど
目が霞んで見えないや…
最初のコメントを投稿しよう!