7つの想い

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海兎「……泣くな」 灰「え…?」 海兎が親指で涙を拭ってくれた なんで優しくしてくれるんだろ? 海兎「俺は…」 海兎が虚ろな目で話し出す 海兎「お前達と別居してから、本当は寂しかった だから、光坩と出会って一緒に暮らせて嬉しかった。光坩は新しい家族だったんだ」 寂しかった… 海兎も、寂しかったんだ 海兎「けどいつからかもっと独占したくなってた。狂うほど、光坩を愛してしまった」 月明かりを見つめる海兎が、僕と重なった気がした 海兎「こんなに愛してるのに、想いが伝わらないのは辛い… だから、お前が今どれくらい辛いのか分かるよ」 僕達は似てるんだ 今の僕の気持ちと海兎の気持ちは同じ 海兎も僕と自分が重なって見えたんだね ってことは、海兎は少なからず僕の事を見てくれてるってこと 無関心な訳じゃ、ないんだ 海兎「けど…やっぱりまだ光坩が好き。それでも、お前は良いのか?」 灰「…っうん!いつか愛してくれればそれでっ」 海兎が僕を見てくれる それだけで僕は救われるから 海兎「ありがと…灰利」 っ! これから少しずつ進んでいければ、僕はそれで構わない 僕達はただ黙って、綺麗な景色を眺めていた .
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