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生命を“デザイン”したのは“神様”だと、ある人達は言う。
科学とその恩恵が生活の隅々まで浸透し、大勢の人間が特定の宗教観念に固執していないこの国で、それは中々受け入れられない考え方だろうと思う。
しかし、海を渡った先の先進国では、この考えは必ずしも非常識なものというわけではない。科学に慣れ親しんだ学者や一般人に少なからず受け入れられている。
“神様”は生命を創れる。
何せ生命の発生を見た人間はいないのだから。“神様”や見えない“意志”がいて、その働きかけで生命が生まれたと、そんなことも考えられるのだろう。
“神様”はいるのだろうか。
しかしながら、この国に生まれた自分はもちろん、“神様”なんて本気で信じてなんかいない。いてもいなくても、今は別に困ったりしない。
いつの世も、人の世は人が全てだと思うから。
味気ないだろうか? しかしやはり信じらないものは信じられない。
ただ、都合が良いかもしれないが
ただ、馬鹿馬鹿しいかもしれないが
ただ、もしいるなら願わくは
優しい“神様”であって欲しい。
そう思う。
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