曲者と月

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ドタドタドタ 土「…なんだ、騒々しい!?」 ドタドタ、スパーン!! 土「あ゙(怒)」 そう丈夫でもない障子は、今の衝撃で悲鳴をあげていた 勢い良く開け放たれたソレは、木板の部分が若干歪んでいる 沖「月白、月白見ませんでしたか!?;」 必死の形相の沖田は、唐突に用件をぶつけた 新見と出掛けている聖羅は、当然屯所に居るはずもなく… 探しても居ない聖羅に、沖田は騒ぎまくっている…という現状だ 土「おい、総「月白ー!;」」 ドタドタ 土「…(怒)」 こうなった沖田は止められない 猪突猛進の一本道だ 斎「月白が居なくなったようです」 通りかかった斎藤は報告する… 斎「全部屋、壊滅状態で、一番隊は総出で捜索中です;」 沖田の捜索した部屋は、泥棒の後のような散らかり様で…それを泣きながら隊士達が片付けていた 隊士「マジ怖いっす…瞬きせずに間近で尋問されて、部屋中荒されたっす(泣)」 …シクシク 各部屋から、すすり泣く声が聞こえる… 土方は、半顔を片手で覆った 土「…その意欲を隊務に向けてくれ;」 たかが猫の脱走に、なんでこんな目に… ここは、人斬りの巣窟だぞ? 土「勘弁しろよ;」 斎「…;」
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