失ったあなたを夢に見る

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私はハッと目を開く。 目の前には、笠をかぶった蛍光灯をぶら下げて、色味のない天井が視界を覆っていた。 目覚めたばかりでわずかな明るさにも慣れていない目を、腕でかばう。 起きぬけの腫れぼったい目の端を、 いつものように涙が流れた。
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