夢と現実の境を見失う

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  雨が窓一面を埋め尽くしていた。 耳障りなそのノイズが部屋中を不快に満たしている。 手の甲で涙を拭い、ベッドから立ち上がって窓のカーテンを閉め、雨を遮断する。 けど雨音までは遮れるはずもなく。耳に絡みつくその音を聞いているだけで気がすり減った。
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