夢と現実の境を見失う

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学習机の時計に目を向けると、針はすでに正午過ぎを示していた。 …休日のこの時間、私はこの家に居てはいけない。 自分が寝過ごしてしまったことを知ってさらに気が重くなる。 今から出て行けば間に合うだろうか。 胸につかえた緊張を飲み込みながら、祈る思いで意を決して、自室を出る。
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