夢と現実の境を見失う

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ひたひたとリビングへの廊下を歩き、ドアの前で一度足を止めた。 ドア向こうのリビングに、耳を澄ませて人の気配を探してみる。鬱陶しい雨の落下音以外は、なにも聞こえてこない。 迷いつつ、いつまでも立ち尽くすわけにもいかなくて、できるだけ静かにドアを押し開いた。
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