夢と現実の境を見失う

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冷たい清涼感がよどんだ胸を洗い流してくれる。さっきまでの不快感が麦茶と一緒に胃に落ちて、それでだいぶ落ち着くことができた。 ほっとひと息つきながらボトルを冷蔵庫へ戻して、戸を閉めようと手を掛けた。 …それと、同時だった。 さっき開け放したままのリビングのドア。その先にある玄関が、何の前触れもなく突然開かれた。 「…!!」
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