最愛の人を秘密が隔てる

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思わず、皿を濯ぐ手を一瞬止めて、弾かれたように顔を上げて。 「…っ…」 言ってしまおうか、と開いた口。 けれどその先を続けられなかった。 口にしかけた言葉をそのまま、唇を噛んで飲み下す。
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