最愛の人を秘密が隔てる
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「『ごめん』も『ありがとう』もいらない。お前がここに、居ればそれでいい」 言えるまで待つ、と。 そう言ってくれたんだと分かる。 「うん…でも、」 大事に大事に、壊れ物を拾い上げて両手に包む、兄さんの優しさに。 「やっぱり、ありがとう」 「…ああ」 甘えているんだ、私は。
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