今日の向こうが崩れる音を聞く
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ふと柔らかな笑みを見せて、私の頭にふわりと軽く手を乗せる裕司郎。 髪が暴れない程度にくしゃり、撫でつけて。いつか私も一緒に選んだ腕時計がその手を飾っていた。 (ああ、そうだ) それは前にも言われた言葉だ。 『まだ、待っててやるよ。無理には聞かない』 兄さんのこと、雨のこと、両親のこと。 私は未だ、親友に何も言えていない。 なのに裕司郎はまだあの言葉通りに、待ってくれているのだ。
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