今日の向こうが崩れる音を聞く
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「あのね、話したいことがあるんだ」 「なに?」 「えっと…ここじゃちょっと」 早朝のざわめく教室内に目を泳がせてしまうと、察してくれた裕司郎はもう一度私の頭を撫でた。 「わかった。俺もさ、明伎に言っときたいことある」 「裕司郎も?」 「ああ。お互い積もる話だろうから、帰りちょっと寄り道するか」 「うん、いいよ」 頷けば、裕司郎はじゃあ後でと手を振って、席に戻って行った。
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