手を放した。自由になってと。

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「裕司郎」 「ん…?」 「黙ってて…ごめん、今まで」 ここへ来るまでの道のりで、私は裕司郎にすべてを話した。 以前、兄さんとの間にあった溝。雨を避ける理由、…両親との歪曲した関係。 もう隠し通す意味はない。 全部見られてしまったのだから。
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