手を放した。自由になってと。
9/11
読書設定
目次
前へ
/
572ページ
次へ
がらんと音さえ聞こえる、とたんに広さを増した部屋で、思う。 静かな部屋を寂しいと感じられるなら、私は決して恵まれていないわけじゃない。 静寂に慣れないくらい私を孤独にはさせない、誰かがいつも私にはいるいうこと。 先生や裕司郎がどれほど私を救ってくれたか。 優しい人たちが私の支えになってくれている。不幸だなんて泣くのは自惚れと同じで、ふたりに背を向けるのと同じだ。 …そう、わかっているのに。
/
572ページ
最初のコメントを投稿しよう!
452人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
1,822(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!