別離が喪失を運んでくる

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どんなに突き放されてもずっと連の傍を貫いてきた明伎。 それが自分から連を離れるなんて、とうの連は想像もできなかっただろう。 「もしかしたら明伎以上に、…傷ついているのは連かもしれない」 「…うん、」 …ねぇ、明伎。 兄を思って別離を決意した、というのなら。 君は思いもしないだろう。 君が考えるよりずっと、 連には君が全てで唯一だと。
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