一つになれない、同じ愛なのに
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昨日、大学から帰宅する途中だった俺の携帯に突然、裕司郎がかけてきた。 番号は川上に聞いたらしく、こちらが電話を取るなり『明伎が母につれられて行った』と告げてきたのだ。 すぐに裕司郎と合流して明伎と母を探した。 俺たちと両親の事情を知らない裕司郎だが、母を前にした明伎の異変に気づいて連絡をくれたようだ。
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