一つになれない、同じ愛なのに
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『今日、大学へ行くんですか?』 「いや…まだ母さんを放ってはおけないから、しばらくは休む」 『俺も、明伎が落ち着くまではそうするつもりです。…先輩、今日少しだけ会えないですか?』 俺は言葉を切って母が寝ている寝室への廊下を振り返る。 「いや…いま家を空けるのは」
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