一つになれない、同じ愛なのに

12/14
前へ
/572ページ
次へ
『少しでいいんです。明伎をセンセの部屋から出さなければ接触することはないですし…何より、あなたに直接話しておきたいんです。明伎から聞いた、明伎と両親の関係を』 「! …話したのか、あんたたちに」 「半ば強引に聞き出した感じですけど。…全て聞きました」 次ぐ言葉をそこで失って口を閉じる。 川上や裕司郎には話した。 結局この状況を何も知らないのは、一番傍にいたはずの俺だけなのか。
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!

452人が本棚に入れています
本棚に追加