清算の雨に傘はいらない

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「ああ、来たかなセンセ」 リビングの向こうの玄関でドアが開く音を聞いて、裕司郎が廊下に出る。 「じゃあちょっと行ってくるな」 「うん。兄さんが元気だったか後で聞かせてね」 私の笑顔に手を振って返しながら、裕司郎は玄関へと向かっていった。
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