心は雨に阻まれて届かなかった

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祝福された命ではないと自分を諦めるお前に、お前の命も揺るぎなく尊いことを信じてほしかったのに。 お前を大切に思う人間がここにいることを信じてほしかったのに。 お前の思うお前を変えてやることが、傍にいた俺の意味だったのに。 何一つ、俺にはできなかったのだ。
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