ただ、君の幸せを願う涙

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…私が消えたあの部屋で、今頃は裕司郎も先生も腹を立てているだろうか。 でもそれでいい。 今来た道を引き返すことはないから。私のことなんて見限って私がいなければ有り得たはずの本来の日々を、今からでも取り戻してほしい。 それだけが気力になって私の両脚を雨の中でも支えている。
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