ただ、君の幸せを願う涙

18/26
前へ
/572ページ
次へ
「いた…っ」 「痛いのは自分だけだとでも思ってるのかよ」 「…!」 「俺が…何のためにお前の傍にいたか…考えたことあるのかよ…ッ」 反論しようと開いた口で、しかしハッと言葉を呑み込む。 濡れてしなだれる漆黒の髪に隠れた、俯く兄さんの顔。
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!

452人が本棚に入れています
本棚に追加