これは、いつか幸せになるための約束

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一本の芯が力強く通る兄さんの背中は、今も昔もそうしてきたように、これからもずっと私の前にあり続けようとしてくれている。 「ねえ兄さん」 「今度はなんだ、」 「母さんの傍に居てほしい」 「!」 雨の中、これからも私に道を切り開いてくれようとした兄さんの足は立ち止まる。
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