これは、いつか幸せになるための約束
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「なんで…お前、まだそんなこと」 「ううん、ちがうよ」 手は繋いだままこれ以上なく見開いた目を私に向けた兄さんに、しっかりと首を振って見つめ返す。 私を繋ぎ止めてくれる兄さんの手にもうひとつ自分の手を添えた。 今の私の気持ちが、決意が零れ落ちないように、十の指の全てで兄さんに伝えるために。
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