これは、いつか幸せになるための約束

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「私ひとりじゃ難しいこと、兄さんに少しだけ…助けてもらいたい」 「だったら…何で」 「母さんがね、今どんな気持ちか、少し分かるんだ」 目に付く絶望ばかり掻き集めた殻で自分を遮断したのは、 絶望に浸っていればこれ以上の怖いものなんてなかったからかもしれないと、今は思う。
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