これは、いつか幸せになるための約束

14/15
前へ
/572ページ
次へ
「ーーー…わかった」 目をぐっと閉じながら、それでも頷いてくれたのは、兄さんも知っているからだ。 繋ぎあう手の温かさに名前があることを、私たちは知っている。 「母さんと、一緒に行く」 「うん…ありがとう」 これはたしかに別離。 別々の道を行くということ。
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!

452人が本棚に入れています
本棚に追加