帰るところ、待ってくれる人
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あれから二日ほど経ったころ、兄さんから電話がきた。 母と話し合って出立の日が決まったという報告だ。 みんなとお見送りに行くよ、と私は受話器ごしに笑った。この連絡を穏やかに凪いだ気持ちで聞いていられたのは、別離があるからこそいつか交わる未来を信じていたからで、 信じて待っていられる強さを、先生と裕司郎が支えてくれるおかげだった。
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