大人へ、未来に一番近い今へ

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「ああ~生き返る」 「いつも助かってるよ。…でもいいの? うちを仕事になんか選んで」 「むしろこのご時世に雇ってくれることが有り難いって。明伎こそ、その若さで独立開業なんて大変だろ」 「私は大丈夫だよ、やりたくて始めたことだから」 「俺の給料だって、だいぶ色つけてるだろ? もっと分相応にしてくれていいんだぞ」 「そんなことないよ、本当に助かってるから」 大学を卒業したときに教員免許は取得していたけど、学校教師になる気は初めからなく、下積みを経ていずれはこの家を使って塾を開こうと決めていた。   
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