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「ピアスも開けてるし。なんかますます美人になった」
髪もピアスも始めた理由は女々しいから、褒められると逆に困ってしまって、私は曖昧な笑みで耳にかけている髪を触れた。
「髪は…過ぎた時間の長さ、一番よく分かるから」
「……、」
「あ、でも仕事中邪魔だから、もう切っちゃおうと思ってるんだけど」
「だめ。そのままでいいよ、似合ってるから」
妙に頑固な口調で言うものだから思わずわかったと頷いてしまう。
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