夢は日々へ羽化をした

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  「もう十分だって、言われたんだ」 家の門を潜ったところで、兄さんが足を止めてぽつりと話し始めた。 ーーー『もう、いいわ』 ある日突然、何の前触れもなく母の口はそう言ったのだと。  
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