夢は日々へ羽化をした

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『帰りたいんでしょう…連は分かりやすいわ』 『…けど、』 『もう、いいわ。十分よ。あなたは母さんを憎みもせず、支えてくれた』 だから、もう行きなさい、と。 ようやく横顔をこちらへ向けた母は、少しだけ影が差した寂しげな笑みを見せて、そう言ったと言う。
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